1999.5.8〜9

●新穂高温泉→槍平小屋(泊)→槍ヶ岳→槍沢→上高地

 北アルプス槍ヶ岳は日本アルプスの中の一番憧れの山です。山スキー屋にとっては見るだけでよだれの出そうな広大な斜面が眼下に広がっている山である。
 NECスキー部の先輩の高橋さんと新穂高温泉にある新穂高ロープウェイの駐車所から出発した。槍ヶ岳に行くのは不安がいっぱいだった。2人とも本格的冬山登山はあんまり経験がないので。
 1日目の予定は槍ヶ岳山荘ですが、高橋さんの調子が良くないらしいので、ペースが上がらない。時間がないので、途中、槍平小屋の冬期小屋に泊まる事になったが、私がシュラフや食料を持参してないので、本当は槍ヶ岳山荘までに行きたかったが、夕方になると、雷と荒い雪だったので無理すると命が危険です。冬期小屋は無人なので、ジャケットしかないので、かなり寒くて、なかなか眠れない!夜中、屋根の音が出ていた。
 やっと朝に迎える事が出来て、外を見ると、真っ白な新雪だった。ここから飛騨沢でスキーシール歩行になる。だんだん急斜面になり、シール歩行が不可能になり、スキーをザックに着けて、膝下ラッセルして、一般タイムより時間を食った。尾根に到着したら、もうすぐ槍ヶ岳だろうと思い、勘違いだった。こちらは千丈沢乗越であと2時間くらい、がっかりした。かなり強風で呼吸が苦しい。朝食あんまり食べず、空腹で登るのがきつい。やっと、槍ヶ岳山荘に到着し、GW明けなので、客が3人しかいないので、落ち着く。飯を大食った。
 岩と雪がある槍ヶ岳頂上アタックは今まではアイゼンを装着したままで岩登り訓練してないので、注意しながら岩登りして、無事に頂上に着いた!
広大な眼下の展望だった。下る時、登るより難しいが、足下は300m下に見られ、一歩一歩注意して、下る。
 それから、槍ヶ岳山荘から槍沢の広大な斜面に感激の滑降する。くだらないかもしれないが、ゲレンデ用ブーツを持参した!満足な滑りを求めたいから(^。^)午後過ぎたので、雪質が緩んでいる。カービングを描こうと思って、ずれてしまう。今まで経験ない雪質だった。ザックを背負って、バランスが難しい!1000mを越える標高差をほぼ一気に滑って、スキー縦走は終わりを告げた。スキーをザックに着けるとその重さは長かった縦走の余韻を加え、肩にぐっと重く感じられた。上高地バスターミナルに着いて、時間が遅いので、中の湯ゲートが閉まっていた為、タクシーが来ない。又、中の湯までに歩く。夜中12時頃、新穂高ロープウェイに到着した。
 憧れの槍ヶ岳から滑降が出来、次回は日本オートルートと言われる立山から槍ヶ岳を経て新穂高温泉までの水平距離約60kmですが、是非、行きたいと思っている(^。^)

写真です!